LS600hのバッテリー上がりとトランク開け方
レクサスLS600hのバッテリー上がりとは?
レクサスLS600hのバッテリー上がりは、一般的な自動車のバッテリー上がりと同様に、車の電源が供給されなくなる状態を指します。
ただし、LS600hはハイブリッド車であるため、通常のガソリン車とは異なる特性を持っています。
ハイブリッド車は、エンジンと電気モーターの二つの動力源を持っています。
そのため、バッテリーが上がるとエンジンだけでなく、電気モーターも動かせなくなります。
これは、エンジンがかからない、ヘッドライトがつかない、エアコンが効かないなど、車の機能が全体的に低下する結果をもたらします。
ls600hのバッテリー位置とその特性
LS600hは、レクサスのフラッグシップモデルであり、そのパワートレインはハイブリッドシステムを採用しています。
このハイブリッドシステムは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせることで、高い燃費性能とパワフルな走行性能を両立しています。
その中心となるのが、バッテリーです。ここでは、LS600hのバッテリ
ー位置とその特性について詳しく解説します。
バッテリーの位置
LS600hには、2つのバッテリーが搭載されていま
す。
一つは、エンジンを始動させるための12Vの補機バッテリーで、
もう一つは、ハイブリッドシステムを動かすための高電圧バッテリー、通称HVバッテリーです。
補機バッテリーは、車両のトランク内(左側)に位置しています。
これは、12V電圧機器へ電力を供給する役
割を果たしています。
一方、HVバッテリーは、トランク内のリヤシート後部に配置されています。このHVバッテリーは、20個のモジュールが直列に接続された、288Vの密閉型ニッケル水素バッテリーです。
バッテリーの特性
LS600hのHVバッテリーは、288Vの高電圧システム
を使用しています。
そのため、取り扱いには十分な注意が必要です。特に、オレンジ色の高電圧ケーブルや高電圧部品には触れないようにし、やむを得ず触れる場合または触れる恐れのあるときは、絶縁手袋を着用してください。
また、HVバッテリーの電解液は強アルカリ性(pH13.5)の水酸化カリウム水溶液を用いています。
この電解液は不織布に染み込ませてあるため、万一HVバッテリーが破損しても多量に流出する恐れはありません。
しかし、電解液は無色透明・無臭で粘度は水
と同程度、蒸発すると刺激臭があります。
やむを得ず触れる場合はゴム手袋、保護メガネを着用して作業を行ってください。
以上が、LS600hのバッテリー位置とその特性についての説明です。
ハイブリッド車は、その構造上、バッテリーの位置や特性が通常のガソリン車とは異なります。
そのため、メンテナンスやトラブル時には、専門的な知識が必要となります。
バッテリー上がりでトランクが開かない理由
レクサスLS600hのような高級車では、バッテリーが上がるとトランクが開かないという問題が発生することがあります。
これは、トランクの開閉機構が電力に依存しているためです。
具体的には、トランクの開閉は電磁式タイプのオープナーによって制御されており、このオープナーは車のバッテリーから電力を供給されています。
したがって、バッテリーが上がると、この電磁式タイプのオープナーが機能しなくなり、結果としてトランクが開かなくなるのです。
さらに、レクサスLS600hでは、バッテリー自体がトランク内に配置されています。
これは、車の重量バランスを最適化するための設計上の決定であり、バッテリーの位置がトランク内にあることで、車の安定性とハンドリングが向上します。
しかし、この設計が逆に問題を引き起こすこともあります。バッテリーが上がってトランクが開かなくなった場合、バッテリー自体にアクセスすることができないため、バッテリーの交換や充電が困難になるのです。
このような状況に直面した場合、まずは自分の車のトランクがどのタイプのオープナーを使用しているのかを確認することが重要です。
ワイヤータイプのオープナーを使用している場合、ワイヤーが切れている可能性があります。
この場合、ワイヤーの交換が必要となります。
一方、電磁式タイプのオープナーを使用している場合、バッテリーが上がっているか、またはインテリジェントキーが故障している可能性があります。
この場合、鍵を使ってドアを開け、エンジンをかけてみることで判別できます。
エンジンもかからなければ、バッテリー上がりが原因と考えられます。
なお、トランクが開かない問題に対する修理費用は、開かない原因によって異なります。
バッテリー上がり時のトランク開け方
バッテリーが上がった際にトランクを開ける方法は、レクサスの特
性を理解することから始まります。
レクサスLS600hは、トランクの中にバッテリーが配置されているため、バッテリーが上がった状態では通常の方法でトランクを開けることができません1。
メカニカルキーの使用
レクサスの車種では、電子キーを使用していますが、バッテリーが上がるとこの電子キーは使用できなくなります。しかし、が内蔵されており、これを取り出して使うことでドアを開けることが可能です
電子キーについた解除ボタンを操作して、メカニカルキーを取り出します。その後、ドアノブ下に隠れた鍵穴に差し込み、ひねることでドアの解錠ができます
レクサスLS600hのエンジンがかからない理由
レクサスLS600hのエンジンがかからない主な理由は、バッテリー上がりによる電力不足です。
ハイブリッド車は、エンジンだけでなく電気モーターも動力源として使用します。
そのため、バッテリーが上がるとエンジンを始動するための電力が供給されず、エンジンがかからなくなります。
また、エンジンの始動にはスターターモーターが必要で、これも電力を必要とします。
したがって、バッテリーが上がるとスターターモーターが動作せず、結果としてエンジンが始動しなくなります。
LS600hのバッテリー上がり対策とトランク開け方
レクサスLS600hのハイブリッドバッテリーの位置
レクサスLS600hのハイブリッドバッテリーは、車体の後部、具体的にはトランクの下に位置しています。これは、ハイブリッド車の特性として、バッテリーの大きさと重量を考慮した結果、車体のバランスを保つためにこの位置が選ばれています。
しかし、この配置はバッテリー上がり時の対処を難しくしています。なぜなら、バッテリーが上がるとトランクが電子的に開かなくなり、バッテリーにアクセスできなくなるからです。
このため、定期的なバッテリーの点検とメンテナンスが重要となります。
バッテリー上がり時のジャンプスタート方法
バッテリーが上がった場合、ジャンプスタートという方法でエンジンを始動させることが可能です。ただし、レクサスLS600hはハイブリッド車であるため、通常のガソリン車とは異なる手順が必要です。まず、他の車からブースターケーブルを使って12V電力を供給します。
このとき、ブースターケーブルのプラス端子を供給車のバッテリープラス端子に、マイナス端子を供給車のバッテリーマイナス端子に接続します。
次に、LS600hのエンジンルーム内にあるジャンプスタート用の端子にも同様にブースターケーブルを接続します。これにより、一時的に外部から電力を供給し、
エンジンを始動させることができます。
バッテリー上がり時のジャンプスタート方法について、以下の手順が推奨されています。
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救援車とレクサスをブースターケーブルでつなぎます。このとき、レクサスのバッテリーのプラス端子と救援車のバッテリーのプラス端子を赤いケーブルでつなぎ、マイナス端子は救援車とレクサスの金属部に黒いケーブルで接続します。
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救援車のエンジンをかけ、この状態で約5分待ちます。この間にエンジンの回転数を約1500rpmに保つと、発電効率が高まります。
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レクサスのパワースイッチをオンにし、システムを始動します。これにより「イグニッションONモード」になります。その後、「READYインジケーター」が点灯するか、エンジンが始動すればジャンプスタートは成功です。
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最後に、ブースターケーブルを取り外します。取り外す際の手順は、接続したときと逆の順番で行います。まず、レクサスにつないでいる黒いケーブルを外し、次に救援車のバッテリーにつないでいる黒いケーブルを外します。その後、救援車のバッテリーにつないでいる赤いケーブルを外し、最後にレクサスにつないでいる赤いケーブルを外します。
なお、ジャンプスタートを行う際には、救援車は12Vガソリン車である必要があります。
ハイブリッド車を救援車として使用すると、大きな電流が流れて補機用バッテリーにダメージを与える可能性があります。また、ジャンプスタート後は、30分以上車を走行させてバッテリーを充電することが推奨されています。
以上の手順は、専門的な知識を必要とせず、初心者でも十分に行うことが可能です。ただし、自身での対応が難しい場合や不安を感じる場合は、プロに依頼することも一つの選択肢です。